不動産コラム Column

土地の購入の流れとは?東広島ならではの土地事情も詳しくご紹介

はじめに知りたい!土地の購入にかかる期間とは

家づくりの第一歩である土地探しは、一生に一度の大きな買い物です。
焦らず慎重に進めるためにも、正しい流れを把握し、心にゆとりを持って計画を立てましょう。
東広島市は農地や山林も多く、都市計画法上の独特の土地事情があり、理想の土地を見つけるのに時間がかかることも少なくありません。
地域の事情をよく知る不動産会社に相談されることをおすすめします。

土地購入にかかる期間は、土地探しの開始から引き渡しまでは4ヶ月から1年以上と幅があります。
この期間の大部分を占めるのが「土地探し」です。理想の土地が見つかり、契約から引き渡しまでの期間は、不動産本舗では1〜3カ月です。

土地の購入には必要なものがある

土地購入で必要となるものを、タイミングごとに紹介します。

◆土地の売買申し込み段階で

  • 購入申込書(買付証明書)
    その土地を購入する意識があることを証明する書類。買付証明書とも言われます。
  • 本人確認書類
    売買契約締結の際には、本人確認が義務付けられています。住所、氏名、生年月日が確認できる所定の書類を1通用意します。一般的には以下の中から選択して提出することになります。
    本人確認書類とは
    • 運転免許証、パスポート、住基カード、
    • 個人番号カード(マイナンバーカード)
      ※運転免許証がない場合は、健康保険証と年金手帳の両方が必要です。
  • 手付金、収入印紙、仲介業者への仲介手数料の一部

住宅ローン

①住宅ローンの事前審査

  • 土地融資事前審査申込書
  • 本人確認書類
  • 源泉徴収票
  • 借入状況に関する書類
  • 購入する予定の土地の資料 など

②住宅ローンの本審査

事前審査よりも多くの書類を用意する必要があります。

  • 土地融資申込書
  • 団体信用生命保険申込書
  • 告知書
  • 健康保険証
  • 印鑑証明書
  • 本人確認書類
  • 源泉徴収票など
  • 購入する予定の土地の資料(重要事項説明書、売買契約書)

③住宅ローンの契約時

住宅ローンの本審査に通過した後は、住宅ローンの契約が必要となります。

  • 本人確認書類
  • 健康保険証
  • 印鑑証明書
  • 住民票

◆土地の引き渡し、決済時

  • 本人確認書類
    売買契約時と同様に、本人確認書類が必要です。
  • 印鑑証明書
    住宅ローンを利用する場合は、印鑑証明書が必要です。引き渡し日の時点で、発行日から3カ月以内のものが必要です。
  • 住民票
    登記記録に記載される住所・氏名の証明書として住民票が必要です。個人番号(マイナンバー)の記載のあるものは使用できません。
    ローンを受けない場合は不要ですが、司法書士によって求める場合もあります。

土地の購入の流れをご紹介

土地を購入する際には、しっかりと購入までの流れを理解することで、心にゆとりを持ってその後の家づくりをプランニングできます。

希望に合う土地を探す

土地探しの方法は、主に以下の3通りがあります。

  • 不動産会社に相談する
  • ハウスメーカーに相談する
  • インターネットや不動産情報誌で土地情報を調べる

条件のよい土地は人気が高く、不動産会社から早めの決断を求められる場合があります。

希望条件をすべて満たす土地は、そう簡単に見つかるものではありません。
もし多くの条件を満たす土地に出会えたなら、それは貴重なチャンスです。
そのチャンスを逃してしまうと、同じような好条件の土地はなかなか現れず、土地探しの期間が長引いてしまうこともあります。
事前に希望条件の優先順位を決めておくことで、いざというときに冷静に判断し満足のいく土地を見つけやすくなります。

東広島市は、都市計画において市街化調整区域が多く、住宅を建てられるエリアが限られています。
そのため、不動産会社やハウスメーカーが独自のネットワークやノウハウをいかして、住宅を建てられる土地を確保・造成しています。東広島で土地を購入する場合はハウスメーカーの所有であることも多く、そのハウスメーカーで家を建てることが条件になっています。
不動産会社が造成した土地では、原則的に建築条件が付いていません。
好きなハウスメーカーや工務店に依頼できるので、自由にプランニングしたい方におすすめです。

また、不動産会社では、まだ公開されていない情報を持っていることがあります。売り出し準備中の土地や、売却を検討中の売主の意向を打診できる関係性があるからです。
地元の不動産会社だからこそ得られる情報や交渉ルートがあります。
東広島で理想の土地を探したい時は、ハウスメーカーだけでなく、地元の不動産会社にも相談することをおすすめします。
両方に相談することで、より多くの選択肢から最適な土地を見つけられる可能性が高まります。

購入証明書(買付証明書)を提出する

気に入った土地が見つかったら、まずは売主や仲介業者に「買付証明書」を提出します。
これは、土地の所有者に購入したい意思を示す書類です。
この時点での金銭のやりとりはありません。
買付証明書を提出しても、その土地を確実に購入できるわけではなく、提出後に撤回することも可能です。

買付証明書は、いついくらで買いたいかといった希望条件を示しています。
人気のある物件は、複数の人が購入を希望することが多いため、買付証明書の提出が交渉の順番を左右する重要なポイントになります。

ローンの事前審査を受ける

自己資金の場合は、ローン事前審査を受けずに売買契約に進みます。

住宅ローンは、自分が住むための住宅の購入や建築を目的としたローンです。
基本的に、土地の購入のみで住宅ローンは使うことができません。

土地先行融資や事前に土地代だけの融資を受ける「つなぎ融資」が選ばれます。
この場合、建物のプランや概算の見積もりが必要です。

手付金を用意する

手付金は契約時に必要で、土地の価格の10%が目安です。
多くの場合は現金で支払うことになるため、事前に準備をしておきます。
金額は仲介業者やハウスメーカーに事前に確認しておきましょう。

重要事項説明を受ける

売買契約締結の前に、不動産会社やハウスメーカーの宅地建物取引士から、土地の重要事項説明を受けます。
聞きなれない専門用語も多く、内容が難しく感じられることもあると思います。
疑問が残ったまま契約してしまうと、後で後悔することにもなりかねません。
納得いくまで質問し、分からないことは解消しておきましょう。

土地売買契約を締結する

重要事項説明の内容に納得できたら、いよいよ売買契約の手続きです。
この手続きは、売主と買主が不動産会社に集まって行う場合と、三者の都合を合わせるのが大変なので別々に行う場合があります。

まずは、売買契約書の読み合わせをして、売主と買主のそれぞれが署名・押印を行います。
売買契約を結んだ時点で、売主に手付金を支払います。
この段階では住宅ローン実行前なので、手付金は自己資金から、つまり手持ちの現金で支払うことになります。
手付金は土地代金の10%程度が目安です。
契約後に買主の都合でキャンセルする場合、手付金は戻ってきません。
売主の都合でキャンセルする場合は、 売主から買主へ手付金が返され、さらに違約金として手付金と同額の金額が支払われます。

不動産会社によっては、売買契約時に仲介手数料の半額を求められることがあります。事前に確認しておきましょう。

住宅ローンの本審査を受ける

事前審査のあとに、改めて正式な「本審査」を申し込みます。

必要な書類は金融機関によって異なるので、詳しくは各金融機関で確認しましょう。本審査をクリアすると、金融機関と「金銭消費貸借契約」を結びます。
これは住宅ローンを正式に契約する手続きです。
契約は平日に金融機関へ出向いて行うのが一般的です。
実印や印鑑証明書、本人確認資料など、必要な持ち物は金融機関によって異なるので事前に確認しておきましょう。

土地の引き渡しを受け、所有権移転登記を行う

いよいよ土地の引き渡しです。
買主は、土地代金や不動産会社への仲介手数料、その他費用を支払います。
支払いが確認できたら、司法書士が法務局で所有権移転登記の申請手続きをします。
これによって、土地の登記簿上の所有者が売主から買主に変更され、土地の引き渡しが完了となります。
登記の代行ができるのは司法書士、弁護士だけです。代金を支払ったのに、所有権が数日にわたって申請されていないということがあってはいけません。
引き渡しと所有権移転登記を、同じタイミングで行うことが必要です。

不動産の決済は、買主、売主、司法書士、不動産会社の四者が銀行に集まって行いますが、全員がそろうことが難しい場合もあります。
その場合の対策がありますので、不動産会社や司法書士にご相談ください。

ただ、不動産本舗では、できれば買主と売主は顔を合わせることをお勧めしています。
不動産取引は、単なる権利の売買ではありません。
お客様が大切にされてきたものを次の世代へと引き継ぐことだからです。
「どんな人が買ってくれたのか」という売主の思いと、「どんな人が大切にしていたものなのか」という買主の思いが通じ合うことで、お互いに安心して取引を進めることができて、購入後も良い気分で土地を所有できると考えています。

土地を購入するときのポイント・注意点をご紹介

理想の家を建てるためには、土地選びが何よりも重要です。
土地選びの後悔をしないためのポイントをいくつかご紹介します。

土地には境界線がある

隣接する土地との境界線が曖昧な場合、近隣住民とのトラブルになる可能性があります。
不動産会社を通じて、土地を購入する前に境界線を確認し、境界が未確定なら売主に確定を求めてください。

また、境界線は地面だけでなく上空にもあり、屋根や庇(ひさし)が境界線を越えていることが多々あります。
土地家屋調査士にお願いすると、上空の境界も計ってくれます。
境界線については対策もありますので、不動産会社や土地家屋調査士に相談してみてください。

過去と現在の土地の使われ方を確認する    

土地の歴史を知ることは、安心して家を建てるために非常に重要です。
過去に工場や燃料タンクなどがあった土地は、土壌汚染の可能性もあります。
不動産会社に土壌汚染調査の有無と結果を確認してみましょう。
低地にある土地は、過去の浸水履歴を市町村役場で確認することをお勧めします。土地の歴史は、不動産会社や住宅会社に確認できるほか、登記簿謄本古地図国土地理院の航空写真などを使ってご自身で調べることも可能です。   

不動産会社やハウスメーカーによって、過去の土地利用履歴をどこまで調べるかはまちまちです。
一つ前の利用状況しか把握していなかったり、売主の意向を優先して不利益な情報を積極的に伝えないケースも残念ながら存在します。
「大手だから安心」「担当者が良い人そうだから」と安易に信頼せず、自身でしっかりと確認することが重要です。
特に、過去の事件や事故があったなどの心理的瑕疵は、何代も前のことでも後から知ると嫌な気持ちになるものです。
後悔しないためにも、気になる点は契約前に必ず質問し、納得した上で取引を進めましょう。

土地の形をよく確認する

一般的に、正方形や長方形の土地は、無駄なスペースなく家を建てやすいとされています。
しかし、はたざお地や三角形の土地といった変形地も、価格が比較的安かったり、プライバシーを確保しやすいといった独自のメリットがあります。
変形地も視野に入れることで、土地探しの選択肢を広げることができます。

多くのハウスメーカーは、安定した品質の住宅を提供するため、規格化された設計プランを得意としています。
変形地だと規格が当てはまらないため、対応が難しいケースがあります。
変形地での家づくりを得意とする設計事務所や工務店に相談してみましょう。

広島市の「ジューケン」という工務店さんは、狭小地など変形地に強い会社です。

リンク https://hiroshima-juken.co.jp/

土地の形や境界線は、見た目だけでは分からないケースが多々あります。
隣の家が、境界線をこえて自分の土地を使

っている、道路と敷地の間に他人名義の細長い土地が残っていることもあります。トラブルを避けるためにも、不動産会社に依頼して正確な土地の形を確認しておきましょう。

家を建てる場合、将来のイメージをしておく

高齢になった時の生活を、具体的にイメージしておくことはとても重要です。
例えば、坂道が多い団地や、駐車場から自宅まで階段を上るような土地では、足腰が弱くなった時に暮らしにくさを感じる可能性があります。

また、売却時のことも考えておくとよいでしょう。
車社会の東広島では、駐車場が1台分しかない土地や、大きな車が停められない土地は、将来、買い手が見つかりにくいことがあります。
特殊な間取りやデザインの家は魅力的ですが、売りづらくなる可能性があります。無難で売りやすい家にしておくことも賢明な選択肢の一つです。

適切な土地は、用途によって異なる

都市計画で定められた用途地域によって、建てられる建物の種類や面積、高さに制限がかかります。
建ぺい率や容積率の制限も、基本的には用途地域ごとに定められています。
理想の家づくりを実現できるかどうかを、購入する前に必ず不動産会社やハウスメーカーに確認しましょう。

東広島独特の土地購入事情をご紹介

東広島で理想の土地を探すには、この街ならではの事情を知っておくことが大切です。
東広島の不動産取引に長年携わってきた不動産本舗が、この街特有の土地事情を紹介します。

土地の価格が上昇傾向にある

東広島では、住宅が建てられる土地が限られているうえに、中心部の人口も年々増加傾向にあります。
その結果、土地探しに時間がかかり、価格が高騰するといった状況が起きています。
特に寺家、西条中央などの中心部の高騰は著しいものがあります。
土地価格が今後どのようになるかは誰にも分かりませんが、この状況はしばらく続きそうです。
人気がある時に家を建てようとしているのなら、なるべく早めに決めた方がいいでしょう。

空き地があるのに土地がない

東広島は、都市計画区域に対して市街化区域(建物を建てられる区域)が非常に狭いという特徴があります。
法的な制限があり住宅を建てることができない場所であることも多いです。
土地はあるのに売り出せない、買わせてもらえないということがよくあります。    

東広島の土地購入は不動産本舗にご相談を

東広島には、この街ならではの独特な土地事情があります。
そのため、地域を熟知した専門家のサポートが欠かせません。

私たち不動産本舗は、この街で長年、お客様の暮らしに寄り添ってきました。

ご希望の条件はもちろんのこと、「どんな暮らしをしたいか」「将来どんなふうに過ごしたいか」といった、まだ言葉にならない思いまでしっかりとヒアリングさせていただきます。

まとめ

土地探しから引き渡しまで、土地の購入にはさまざまな手続きが必要です。
全体の流れを把握し、必要なものを事前に準備しておくことで、心にゆとりを持って進めることができます。

私たち不動産本舗は、東広島に暮らす一員として、この街の土地事情を知り尽くしています。お客様一人ひとりに寄り添い、きめ細やかなサポートと誠実な対応で、理想の土地探しをお手伝いいたします。

家づくりは、豊かな人生の土台を築くこと。お客様の未来がより輝くように、不動産取引をお手伝いさせていただきます。

物件・土地探しにお困りの方へ

豊富な情報と確かな知識で、個人のお客様も法人のお客様も、理想の物件探しをサポートいたします。
ご希望やお悩みがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

不動産本舗では、住宅や事業用物件の購入をお考えの方に向けたサポートも行っております。
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記事を書いた人

葛城 正臣
葛城 正臣
東広島市で産まれ、前職から不動産業に携わって約25年、お仕事を通じて地域の皆様に育てていただきました。業者都合の提案ではなく、お客様にとって本当に価値のあることは何かを考え、本物の価値を提供することが、私の使命と感じています。お困り事、お悩み事がございましたら、まずは当社にお気軽にご相談下さい。